高濃度ビタミンC点滴療法

大阪市北区のみうらクリニックでは、お身体に合わせたビタミン点滴の他、がん細胞の死滅など高度な作用が期待できる高濃度ビタミンC点滴療法を行っております。

高濃度ビタミンC点滴とは

点滴ルーム高濃度ビタミンC点滴とは、短時間に高濃度のビタミンCを点滴により投与し、血中のビタミンC濃度を高めることで、がんをはじめとする病気の改善効果、体調不良の改善効果などが期待できる、近年注目を集める点滴療法です。
副作用はほとんど認められず、一般的ながん治療(抗がん剤治療・放射線治療)と併用して受けられます。

高濃度ビタミンC点滴療法の歴史とがん治療への可能性

ビタミンCを用いたがん治療の研究は、すでに30年以上の歴史があります。世界中でさまざまな臨床試験が繰り返され、数多くの医学論文が発表されています。
たとえば、2005年『米国医学アカデミー起要』という機関誌では「高濃度ビタミC(高濃度アスコルビン酸)点滴は、がん細胞をターゲットとして選択し、がん細胞だけに対し毒性として働く」と報告されました。これはつまり、従来の抗がん剤のような正常な細胞へのダメージを伴わずに、がん治療を行うことができる可能性が高濃度ビタミンC点滴療法にあるということです。表

高濃度ビタミンC点滴療法が有効とされるがん

高濃度ビタミンC点滴療法が有効とされるがんには、大腸がん、肺がん、すい臓がん、卵巣がん、膀胱がん、腎臓がん、乳がん、前立腺がん、胃がん、子宮がん、悪性リンパ腫、脳腫瘍、白血病、肝臓がんなどが挙げられていますが、その他のすべてのがんに対しても、チャレンジする価値はあると考えます。

がん細胞に効き、正常細胞を傷つけない

ビタミンCは、自身が酸化されることで強力な抗酸化作用を発揮し、その際、大量の過酸化水素を発生させます。これが血中で起こった場合、正常細胞は過酸化水素を中和するカタラーゼという酵素も持ち、損傷されることはありません。しかし、がん細胞は過酸化水素を中和する酵素がないため、過酸化水素の酸化作用で死んでしまいます。
高濃度のビタミンCは、がん細胞にとって抗がん剤と同じ働きをしますが、副作用が認められていません。
一方で、正常細胞にとって、過酸化水素は中和できる対象ですので、ダメージを受けることもありません。
また、高濃度ビタミンCは、ウイルス性疾患や感染症の治療にも有効とされています。

副作用について

米国のカンザス州ウイチタ市にある、国際人間機能改善センター(The Center for the Improvement of Human Functioning International)は高濃度ビタミンC点滴療法で有名な施設です。
センターで行われた3万件以上の高濃度ビタミンC点滴療法の症例の中で、死亡に至ったケースはありませんでした。
当院でも開院以来、多くの症例を経験しておりますが、1例も医療事故や副作用は起こっておりません。
また、他の治療法との併用も可能で、西洋医学的な治療と併用されておられる方もたくさんおられます。
ただし、腹水や胸水、浮腫みがひどい方には適応できない場合があります。

高濃度ビタミンC点滴療法を受けられない方

以下に当てはまる方には、安全を優先するため、高濃度ビタミンC点滴療法を行うことができません。

  • 「G6PD欠損症」と呼ばれる赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方。(当クリニックでG6PD検査が受けられます)
  • 透析中の腎不全の方。

※心不全、大量の腹水、胸水、強い浮腫、強い動脈硬化のある方にも、高濃度ビタミンC点滴療法を行えないことがあります。

高濃度ビタミンC点滴療法の流れ

  1. ビタミンC15gの点滴から始め、その後25g、50gと増量していきます。
  2. 血液中のビタミンC濃度を測定し、患者様にとっての理想的な投与量を探り、決定します。
  3. 週に2回の点滴を6か月間、経過を観察しながら継続し、良い反応が認められれば週1回の点滴を6か月、さらに2週に1回を1年間、その後は月に1回のペースで行います。

※ビタミンCの量と点滴頻度は、患者様の健康状態の経過や病状によって調整します。
※点滴療法を継続することで、免疫システムの強化、がん性疼痛の軽減、食欲改善、体調改善などが期待できます。

高濃度ビタミンC点滴の費用

所要時間 料金 (税込)
高濃度ビタミンC点滴 15g 30~40分 14,000 円
25g 60~70分 16,000 円
50g 90~100分 19,000 円
65g 100~120分 20,000 円
75g 120~150分 21,000 円
100g 170~200分 24,500 円
ビタミンC血中濃度測定 5,200 円
G6PD検査 10,500 円

※初回受診の方につきましては、別途初診料2,200円を頂戴いたします。
※G6PD検査:高濃度ビタミンC点滴療法に不適応とされる「G6PD欠損症」の検査。

自然療法研究所 花音 Canon

ドクター三浦直樹

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