診療日誌

2012.12.11

2012/12/11

昨日の記事の反響にちょっとビックリ!!

そっか、皆さんはこんな記事に関心が高いんですね〜、とか思いながら今日も書かせていただきます(笑)

ネタはいっぱいありますから。

ガンが小さくなったり、消えたり、または余命宣告をオーバーするというお話は、自分の中ではあまり珍しいことでは無いので、今まであまり取り立てては書いては来ませんでした。

そして、いざ今日も書こうと思うと・・・

何人もおられる(^u^) 何人もおられるので、どなたの事を書こうかな(笑) とりあえず今、院内で治療中の方のお話を。 (ご家族、ご本人の了解済みです)

昨年9月に肺ガンが見つかりました。 肺がんの中でも小細胞ガンという種類で、ガンの中でも進行が早く、悪性度が高いとされ、予後もあまりよくないと言われているタイプです。

ご家族にもそういう説明があり、かなり厳しめな覚悟されていたとか。

何度か入院されて抗がん剤をされましたが、副作用が強く中断。

免疫療法を希望されて、今年の6月に当院に来られました。

最初は抗がん剤の副作用が残り、体調がすぐれない様子でしたが、徐々に体調ももどられ、今は何の症状もなくお元気で、普通に毎日、経営者としてのお仕事もされています。

ガンはまだありますが、多少の動きはあるものの、そんなに大きくも小さくもなっていません。

「本当に小細胞ガン?」という感じを持っていたら、主治医から「新しいタイプの小細胞ガンかも知れない」と言われたとか。

おいおい、そんな無責任な〜。

この患者さんは、ある程度、感情をコントロールできる方だから良かったのですが、繊細な方なら小細胞ガンと聞いただけでショックを受けて、免疫力がた落ち、というパターンもあり得たわけですよね。

あとから、ちょっと違うかも?とか言われてもね〜 人によっては、インターネットや本で自分の病気を調べて、自分自身で今後の経過を決めてしまう方もおられますから。

(余談ですが日曜日にあった方は、はっきりガンと宣告された1週間後に、同じ医師から診断が間違っていたのでガンではないと言われてビックリしたそうです。本人、家族もその1週間は大変だったとか)

というわけで、悪性度の高い小細胞ガンのはずが、半年間も大きさも変わらず症状もないという状況です。体調も何ら異常なし。

年齢的にも70歳台だし、あまり過激な治療をする必要もないと考えています。しばらくはこのまま経過を観させていただく予定です。

日本のガン治療の行き過ぎている点は、ガンを完全に消そうとしすぎて、どんどん過激なことをやり、結果的に患者さんの免疫が落ちてしまって違う病気で亡くなるケースもあるという点です。

私自身は、症状次第では共存もOKだと思っています。 老衰で亡くなった方を解剖すると、8割の方にガンが見つかるというデータもありますので。

と、いうわけで教科書通りに進行しない方も結構おられますので、あんまり世間の常識と言われている事を盲信しないほうがいいですね。

やって見ないとわからないことがたくさんありますので、自分自身を世間のデータに無理やり当てはめる必要はありません。

毎日、5〜10人くらいのガン患者さんとお付き合いせていただいていますが、本当に人間の体は何が起こるかわからないことだらけです(笑)

何が起きるかわからないので、どうせならワクワクしながら過ごしましょう(^u^)

ドクター三浦直樹

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